独演会100回達成! |
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4月15日に「立川談四楼独演会」が、100回を迎える。立川流旗揚げ直後から、約15年かけての達成である。当人に達成感はなく、古くからの常連やスタッフに指摘され気づくというありさまで、ようやく、「なるほど、持続は力だなァ」などと自覚が芽生えているのである。 100回記念の当日には、独演会ゆかりの志の輔、談春、志らくが応援出演してくれる。志の輔は、私が最初の拠点とした下北沢駅前劇場の隣のホールでスタンダップトークを始め、それを足掛かりに世に出ていった。談春、志らくは会場を北沢八幡宮参集殿に移してから一門となり、私の独演会で前座修業をし、二つ目、真打ちとステップアップしていった。 色川式大、胡桃沢耕史という今は亡き両直木賞作家がゲストのこともあった。鼎談方式で貴重な話を伺い、色川先生はナルコレプシー(突発性睡眠)の発作、胡桃沢先生はバイオリンの演奏というそれぞれのオハコを披露してくれたっけ。 あこがれの今陽子さんを客席に招き、思いつきで歌ってもらったら、以後冷たくなるという泣くに泣けない大失敗もあった。ああ……。 客席にも変化はある。毎回姿を見せていた老人がふっつり来なくなり、心配していると後に訃報が届いたりもし、ものの順序とはいえ、この切なさにはなかなか慣れない。 地方に転勤になり、数年を経て「また戻ったよ」と顔を出してくれるお客は誠にありがたく、そして近年は下北沢周辺のお客だけでなく、発表した小説や漫画原作者としての私に興味を持ち、はるばる足を運ぶお客も現れ、それが励みとなっている。 15年、それは生まれた子供が高校生になる年月である。談志の喉頭ガン騒動も単なる白板(はくばん)症ということで終息したことだし、15年を振り返り、明日をにらみ、いい晩にしたいと思う。よろしくば、お運びのほどを。 立川談四楼 |
日刊ゲンダイ4月9日号より全文掲載 |