立川談春真打トライアル

2月17日国立演芸場談春、志の輔




 談春はスッとした落語家だ。
 色白で端正な顔だから
 黒紋付がよく似合う。それが、
 スッと出て来てスッと座る。
 絵になる。
 スッとまくらをふってスッと筋に入る。
 過不足なく笑わせてスッと引っ込む。
 天賦の才で芸人を越えるべきバーを
 軽々と越えた。
 佳き時代の、佳き香りを漂わす、
 いまや稀少のまっとうな落語家である。
 よそならこれだけで十分だろう。
 しかしここは立川流である。
 スッ、だけではおさまらない一門だ。
 談春がこれから
 スッ、になにを加えるのか。
 スッ、をどう変えていくのか。
 みんな、そこを楽しみにしている。


 立川流顧問 山藤章二






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