立川談春真打トライアル

4月15日国立演芸場談春、志らく、春風亭昇太




 談春さん、真打トライアルご苦労様です。思い起こせば君とも長い付き合いになりましたね。TBSの深夜番組ヨタローのオーディションを待つ廊下で初めて会った時、若いのに妙に落ち着いた奴がいるもんだと思いましたが、その後に君の落語を聞いて更にその想いを深くしました。そして、何度か聞いているうちに、この落語の上手さや落ち着きは、教わり、修業の果てに出来上がったものではなく、最初から上手だったんじゃないかと感じた訳ですよ。上手っていう才能を持っているんだな。ちくしょう羨ましいじゃないか。普通そんな奴いないぞ。これからも競艇やって、酒飲んで、機嫌良く落語演って下さい。
 そして真打トライアル。そこには真打になろうとする明確な意志と、自信が見え隠れして、とても格好いい落語会のタイトルだと思う。今日はそんな会に呼んでくれてありがとう。でも、あんたには楽はさせないよ。
 春風亭昇太

 私はあまり談春兄さんに対してライバル心はない。音楽に例えれば、志らくは、ジャズで談春兄さんはクラシックだ。ちなみに昇太兄さんはロック、志の輔兄さんはニューミュージックである。立川ボーイズが長続きしなかったのはジャズとクラシックのコンビだったからだ。まぁ、それはさておき、談春兄さんの欠点というか、成長の妨げになる事がひとつある。それは、彼がクラシックのくせにジャズやロックに憧れている点である。「オレはアドリブのあるクラシック演奏をしたいんだよ」とのたまっていたが、はっきり言ってメチャクチャだ。でも、それが立川談春の現在の魅力でもあるので仕方ないか。耳がよすぎる天才の悲劇なのかもしれない。私が談春兄さんを無視ししているように、志らく、昇太、志の輔なんざぁ相手にしなきゃいいのに。ひたすら円生の道を進むのみ。一番仲良しで年上でありながら弟弟子、なのに先に真打になっちゃった志らくが言うのだから間違いない。
 立川志らく






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